食通

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    草姿今、当ハウスで最も勢いを感じるのは、ニコライでオレンジプリンスでも無くて、在来系統です。

    今期は冬に終わり頃から咲き始めて、今ピークに近い状態です。

    太い花茎に大きな花を付け、存在感抜群です。

    その花首や仏炎苞には全く赤味が無く(飾り気が無く)、これが自然に生えていたら、さぞきれいに見えていることでしょう・・・。

    花の様子この株は初めて花を付けた頃は、もう少し早い時期に咲き始めましたが、徐々に遅咲き傾向になって、今では春を告げる花の様な存在になりました。

    ただ、今期の開花遅れは昨年の異常気象の影響と考えます。

    在来系統と言うと、悪い株の代表の様なイメージがあるかもしれませんが、総合的に全部が駄目と言うことではありません。

    種子を多く播いて出てきた中には特別優良株はありませんが、花立ちの良い株は現れます。

    それで花立ちの悪い株から淘汰していくと、草姿と花立ちの良い株を幾らかは残すことが出来ます。

    写真はそのうちの一つです。

    花立ちは、多いものは年間一条当り四本の株もあります。

    全ての在来系統がこうだとは思いませんが、元が良い株であれば花立ちの良い株が現れる確率はある程度高い様な気がしています。

    在来系統を種子から育ててみて印象的なことは、草体が大きくならなければ花を付けないことです。

    優良系統では、中苗以上になればいつ花芽を付けてもおかしくありませんが、在来系統ではそれはありませんでした。

    極端な表現では、優良系統は「子供が子供を産む。」があっても、在来系統は「大人にならなければ産まない。」感じです。

    その性質から在来系統を早く咲かせるには、肥料の窒素を効かせてとにかく草体を大きくすることだけ考えていれば良いくらいです。

    それは、楽といえば楽なんですよね・・・。

    ただ、性質は草勢が強いので小さな鉢で小さくいてもらうのは難しいかもしれません。

    肥料や水が十分なら、ジャックと豆の木ではありませんが、大きく育つものが多い。

    よって、地植えにはしない方が良いです。

    写真は鉢植えで底から出た根が地中に伸びた状態ですが、それでいくらか草勢を抑えています。

    それでも鉢を破る勢いです。

    その他には、当ハウスではまだネズミの被害は見られ、ニコライや遅れて咲いてきたジャンセアの花が齧られています。

    ただ、この在来系統だけは被害が見られません。

    仏炎苞に足跡もありません。

    そのことから、当ハウスのネズミは、今開花期の間に良い花の見方を学んだんだと思います・・・。

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